赤ずきん

原作の背景概要

 世界中の子どもたちに大人気のお話「赤ずきん」。最も古いものは、1697年にフランスで出版された民話から作品にしたペロー童話集と言われております。ただ、それ以前に類話が確認されています。
 ペロー作品は宮廷を中心とするサロンの女性向けに書かれたもので、残酷描写は削除されていますが、おばあさんも赤ずきんも狼に飲み込まれたところでお話は終わってしまいます。一方、ドイツのグリム兄弟は、版を重ねるごとに内容に手を加え、赤ずきんとおばあさんが狼のお腹から生きたまま救出されるというエピソードになっていきました。いま私たちが絵本などで知っている「赤ずきん」はグリム兄弟の作品が最も印象が強いようです。

作品の見どころ

 「赤ずきん」のお話を人形劇やマスクプレイで上演している劇団は、プロアマ問わず無数にあります。しかし影絵劇で上演している劇団はかかしシャドウプロジェクトを含めごく僅かのようで、実際に影絵劇で観られた方はとても少ないのではないでしょうか。かかしシャドウプロジェクトの『赤ずきん』は、人形劇で観るのとは一味も二味も異なる魅力に満ちています。

 まず何と言っても、影絵劇の最大の特徴である美しい場面の数々。赤ずきんちゃんは森を抜け、お花畑を通り、池のほとりのおばあさんの家に向かいますが、それぞれの道行が美しい。また赤ずきんちゃん役は、俳優が衣装を着け舞台俳優として演じ、スクリーン裏に入れば自身のシルエットで演じます。同じくオオカミ役も、俳優がお面をかぶりシルエットで演じます。俳優たちが等身大で演じるわけですから、登場人物も大きくて見やすい。そしてこの作品は歌物語と言えるくらい、たくさんの歌が出てきます。

 たくさんの魅力が詰まった影絵劇、それがかかしシャドウプロジェクトの『赤ずきん』です。

作品のあらすじ

 お母さんに頼まれた赤ずきんちゃんは、お菓子とブドウ酒を持っておばあさんのお見舞いに向かいます。そのことを知ったオオカミは、先回りしおばあさんを一呑みすると、おばあさんに変装し赤ずきんちゃんを待ち受けます。そうとは知らず赤ずきんちゃんは、おばあさんのところへ向かいます。 赤ずきんも丸呑みしたオオカミはお腹いっぱい。大いびきをかいて寝てしましました。
 そこへ通りかかった猟師のおじさん。オオカミのお腹を裂いて、赤ずきんちゃんとおばあさんを助け出します。そして裂いたオオカミのお腹に大きな石を詰めると、ものの見事に縫合し…
 さあ皆さん、どうです? かかしシャドウプロジェクトの「赤ずきん」を観たくなりましたでしょうか(笑)。お問い合わせ、お待ちしております。